傷病手当中はローンが組めない?審査に通らない理由と対処法を解説

傷病手当金を受給していると、「住宅ローンは組めないのではないか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。住宅ローン審査では収入の安定性や健康状態が重視されるため、受給中は審査が非常に厳しくなる傾向があります。 ただし、復職して収入が安定した後であれば借入が可能となるケースもあります。また、状況によっては利用できる住宅ローンや検討できる方法があるため、事前に確認しておくことが大切です。 本記事では、傷病手当金が住宅ローン審査に与える影響や、受給中に審査が厳しい理由、復職後に借入できる可能性があるケース、審査が難しい場合の対処法についてわかりやすく解説します。

傷病手当中はローンを組めない可能性が高い

傷病手当を受給していると、住宅ローンの審査にどのような影響があるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。収入や健康状態は審査で重視されるため、受給中は慎重な判断がされやすい状況です。ここでは傷病手当とローン審査の関係について解説します。

傷病手当とは何か

傷病手当金とは、健康保険に加入している会社員などが、業務外の病気やケガによって働けなくなった場合に支給される所得補償制度です。連続して4日以上仕事を休み、その間に給与の支払いがない場合に対象となり、標準報酬日額の3分の2相当額が最長1年6か月支給されます。   ただし、傷病手当金はあくまで一時的な生活保障であり、通常の給与の代わりとして長期的に安定した収入とみなされるものではありません。そのため、住宅ローン審査においては返済原資として評価されにくく、審査に影響する要因となります。

傷病手当受給中にローンが難しい理由

傷病手当受給中は、住宅ローンの審査に通りにくい傾向があります。主な理由は「収入の安定性」と「健康状態」にあり、傷病手当は給与の代替とはならないため、収入が減少した状態と判断されやすく、長期返済に必要な安定収入が不足しているとみなされます。   さらに、住宅ローンでは団体信用生命保険への加入が求められるケースが多く、健康状態によっては加入できない場合もあり、その結果としてローン契約自体が難しくなる可能性があります。こうした収入面と健康面の双方のリスクが重なり、審査では慎重な判断が行われやすい状況といえます。

ローン審査で重視されるポイント

住宅ローン審査では、「安定した収入」「返済能力」「健康状態」「信用情報」が重視されます。なかでも重要なのが継続的な収入であり、金融機関は長期間の返済が可能かを慎重に判断します。収入に対する返済額の割合(返済負担率)や他の借入状況も確認され、収入に見合わない借入は不利と判断されやすい傾向です。   また、多くのローンでは団体信用生命保険への加入が条件となるため、現在の健康状態や治療状況も審査対象となります。傷病手当受給中はこれらの要素で評価が下がりやすく、通常時よりも厳しい判断が行われやすい状況といえます。

傷病手当中に住宅ローンを組むのが難しい理由

傷病手当を受給していると、住宅ローン審査にどのような影響があるのか不安に感じる方も多いでしょう。実際には収入や勤務状況、保険審査など複数の要因が関係し、審査は厳しくなる傾向があります。ここでは傷病手当中に住宅ローンを組むのが難しい理由について解説します。

安定した収入と判断されにくい

傷病手当金は、病気やケガで就労できない期間の生活を支える給付であり、通常の給与とは異なる一時的な所得として扱われます。支給額も給与の約3分の2にとどまるため、継続的で十分な返済原資とは評価されにくい傾向があります。   住宅ローン審査では長期的な安定収入が重視されることから、受給中は返済能力に不安があると判断されやすいといえます。さらに、給付には支給期間の上限があり、将来的な収入の継続性を示しにくい点も不利に働き、結果として審査は厳しくなりがちです。

勤務状況が不安定とみなされる

傷病手当を受給している状態は、原則として就労が困難と判断されていることを意味します。そのため金融機関からは、現在の勤務状況が不安定であり、復職後の収入見込みにも不確実性があると評価されやすい傾向があります。   住宅ローンは長期にわたって返済を継続する必要があるため、「現在の就業状況」に加えて「将来も安定して働き続けられるか」が重視されます。回復状況や再発リスクが不透明な場合には返済継続性への懸念が生じ、結果として審査通過のハードルは高くなりやすいといえるでしょう。

団体信用生命保険(団信)の審査に影響する

多くの金融機関では、住宅ローンの利用条件として団体信用生命保険(団信)への加入が必要です。傷病手当金を受給している場合は、休職の原因となっている病気やケガについて告知が必要となるため、病状や治療状況によっては団信への加入が難しくなることがあります。 また、団信の加入が任意である住宅ローン商品や、通常より加入基準が緩やかなワイド団信を取り扱う金融機関もあります。しかし、これらを利用する場合でも住宅ローンの返済能力については別途審査されるため、傷病手当金受給中であれば借入が認められるとは限りません。

傷病手当中でもローンが組める可能性があるケース

傷病手当中でも、状況や条件によってはローン審査に通る可能性があります。復職の見込みや家族の収入、借入方法の工夫により判断が変わるため、ケースごとの理解が重要です。ここでは傷病手当中でもローンが組める可能性があるケースについて解説します。

配偶者や家族とのペアローン・収入合算

本人が傷病手当金を受給している場合でも、金融機関によっては配偶者などの安定した収入を収入合算の対象とできる場合があります。ただし、利用できるかどうかは金融機関の基準や申込者の状況によって異なり、傷病手当金受給中であることから審査が厳しくなるケースも少なくありません。 また、ペアローンでは夫婦それぞれが審査を受けるため、傷病手当金受給中の方が利用できるとは限りません。利用を検討する場合は、金融機関へ事前に確認することが大切です。

傷病手当中に住宅ローンを組めない場合の対処法

傷病手当中は収入の不安定さから住宅ローン審査に通りにくく、不安を感じる方も少なくありません。しかし、対策を講じることで審査通過の可能性を高めることは可能です。ここでは傷病手当中に住宅ローンを組めない場合の具体的な対処法について解説します。

復職後にローン申請をする

傷病手当金を受給している間は収入が一時的かつ減少していると判断されやすく、住宅ローン審査に通りにくい傾向があります。そのため、復職して安定した収入が確認できる状態になってから申請し直す方法が現実的です。   復職直後ではなく、数か月分の収入実績や勤務状況を見られることが多く、一定期間は家計を安定させる必要があります。復職後は収支を整理し、無理のない返済計画へ見直すことが重要です。安定収入の実績を示せれば金融機関の評価が改善し、審査通過の可能性も高まります。

自己資金を増やす

借入額に対する自己資金の割合が高いほど金融機関の貸し倒れリスクが下がり、審査に通りやすくなります。傷病手当中は収入の不安定さが懸念されるため、貯蓄を増やして信用力を補うことで状況が改善される可能性もあるでしょう。   あわせて生活費の見直しや固定費削減を進め、緊急時に備えた資金も確保しておく必要があります。生活費の数か月分を目安に蓄えておくと安心でしょう。自己資金を厚くすれば借入条件の改善や返済負担の軽減にもつながります。

借入額を見直す

希望する借入額を見直すことは、審査通過の可能性を高める可能性のある対策です。傷病手当中は将来収入の不確実性があるため、金融機関は返済負担率や安定性をより厳しく判断します。そのため、物件価格を下げたり返済期間を調整したりして借入額を抑えることで、無理のない返済計画と評価される場合もあります。   さらに収入が減少している局面では支出全体を見直し、家計への負担を確認しておくことも欠かせません。住宅ローンは長期契約であるため、将来の収入変動も踏まえた慎重な判断が重要といえます。

住宅ローン返済中に傷病手当を受給する場合の対応

住宅ローン返済中に傷病手当を受給すると、収入減により返済負担が重くなる可能性があります。状況に応じた対応を知っておくことが重要です。ここでは、団信の確認や金融機関への相談、返済条件の見直しについて解説します。

団体信用生命保険(団信)の保障内容を確認する

住宅ローン返済中に傷病手当を受給する場合は、まず加入している団体信用生命保険(団信)の保障内容を確認することが重要です。一般的な団信は死亡や高度障害時に残債が弁済されますが、近年は就業不能や疾病時の返済を補償する特約付きも増えています。一定期間働けない状態が続くと、月々の返済額が保険で補填されるほか、条件次第では残債が免除される可能性もあります。   ただし、精神疾患や待機期間など対象外となる条件もあるため、契約内容は事前に正確に把握しておく必要があります。

金融機関へ返済相談を行う

収入が減少し返済に不安を感じた場合は、できるだけ早く金融機関へ相談することが重要です。住宅ローンは滞納後では対応の選択肢が限られるため、支払いが難しくなる前の段階で事情を正直に伝えることが求められます。金融機関では、病気や休職といった事情を踏まえ、返済方法の見直しや支援制度の案内を受けられる場合もあります。   早めに相談することで信用情報への影響を抑えつつ解決策を検討できるため、自己判断で放置せず、適切に対応することが大切です。

返済条件の変更や猶予制度を利用する

金融機関に相談することで、返済条件の変更(リスケジュール)や猶予制度を利用できる場合があります。具体的には、返済期間の延長による月額負担の軽減や、一時的な返済額の減額、元本返済の猶予などが挙げられます。   これらは一時的に負担を軽減できる有効な手段である一方、返済総額が増える可能性もあるため、将来の収支見通しを踏まえた判断が欠かせません。状況に応じて複数の選択肢を比較し、無理のない返済計画へ見直すことが重要です。

傷病手当とローンに関するよくある質問

傷病手当を受給している場合、住宅ローン審査への影響や申し込みのタイミングについて疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。収入の扱いや復職後の判断基準は、金融機関ごとに考え方が異なるため事前の理解が重要です。ここでは傷病手当とローンに関するよくある質問について解説します。

傷病手当は収入としてローン審査に含まれる?

傷病手当金は健康保険から支給される生活保障であり、給与の代替となる一時的な給付です。そのため、住宅ローン審査では、給与や事業所得のような継続的な収入とは異なり、安定収入として評価されないことが一般的です。 住宅ローン審査では、長期間にわたり返済を継続できる安定した収入が重視されます。傷病手当金は支給期間に上限があり、将来にわたって継続する収入ではないため、返済原資として認められにくく、傷病手当金のみを収入として住宅ローン審査に通ることは難しいと考えられます。

復職後はいつから住宅ローンを申し込める?

住宅ローンでは収入の安定性が重視されるため、復職直後よりも、一定期間の勤務実績が確認できてから申し込むのが一般的です。金融機関によって基準は異なりますが、復職後の給与明細や勤務状況を数か月分確認されるケースが多く、収入の安定性が判断材料となります。   なお、目安として数か月程度の実績で審査が進む場合もありますが、より長い勤務期間が求められるケースもあるため注意が必要です。確実に審査通過を目指す場合は、収入と勤務状況が十分に安定したタイミングで申し込むことが重要です。

傷病手当中のローンの仕組みを理解し、無理のない借入方法を検討しよう

傷病手当受給中は、給与ではなく健康保険から支給される給付金で生活することになるため、多くの金融機関では住宅ローンの返済原資となる安定した収入として評価されにくく、審査が厳しくなる傾向があります。そのため、住宅ローンを検討する際は、復職して給与収入が安定してから申し込むことが一般的です。 また、住宅ローン返済中に傷病手当を受給する場合は、加入している団体信用生命保険(団信)の保障内容を確認するとともに、返済が難しいと感じたら早めに金融機関へ相談することが大切です。自身の収入状況や将来の見通しを踏まえ、無理のない返済計画を立てましょう。 無職でも住宅ローンは組める?審査の現実と通る可能性・具体策を解説 無職でも住宅ローンは組める?審査の現実と通る可能性・具体策を解説

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